えみこ日記

地方分権というのに・・・金太郎あめのような議会の傍聴規則

2017.12.02 Saturday

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    昨日の神戸新聞の記事を読み、議会の常識は一般社会の常識とずれていると、改めて思った。

    神戸新聞記事は、以下に掲載させていただきます。

    熊本市議会で女性市議が子連れで議場に入ったことに関心が集まっている。「パフォーマンスでしかない」「ママたちの声を代弁してくれた」など、さまざまな意見が出ている。だが、あらためて議会の規則を見てみると、旧態依然とした内容や時代錯誤な表現が残っており、議会が社会の変化に対応できていないことが浮かび上がる。

     兵庫県議会では、議場に入れるのは、議員や議会事務局職員、理事者(幹部職員ら)、議会が求める関係者などに限られ、議員が連れてきた乳児は「傍聴人」の扱いになる。規定では傍聴人は「議場に立ち入ってはならない」とあり、議員と一緒に入るのは「原則、許可できない」という。神戸市議会にも同様の規定があり、乳児を連れて入ると、熊本市議会と同じく退場を求めることになるという。

    キャプチャkisoku.PNG

    実は、八潮市議会の傍聴規則もほぼ同じ内容です。これは、規則を作る際、市議会議長会などが作成した標準規則を参考に作られているため、おそらく多くの議会の傍聴規則も同様だと思います。

    私は、時代に会わない傍聴規則は見なおすべきと、今から5年前に当時の議長、議会運営委員会委員長、会派代表者宛に、「傍聴規則を改正し、傍聴者の住所・氏名の記入を廃止すると同時に、時代感覚に合わない規則を全面的に改正するよう」に申し入れを行っています。

    ところが、協議の場を設けるどころか、「議会の秩序を保つ上で必要なので、このままでいきたい」と、議会事務局から連絡をさせて、協議の場を設けることさえせず、結果、そのままの状態が現在まで続いています。

    しかし、山形県西川町議会では、平成25年に、今までの制限ばかり多かった議会傍聴規則を見なおし、簡素な規則に改正しています。

    ○西川町議会傍聴規則
    (平成25年3月14日議会規則第2号)

     西川町議会傍聴規則(平成12年7月議会規則第2号)の全部を改正する。
    (目的)
    第1条 この規則は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第130条第3項の規定及び、西川町議会基本条例(平成25年3月町条例第13号)の理念に基づき、傍聴に関し必要な事項を定めることを目的とする。

    (傍聴人の定員等)
    第2条 傍聴は先着順とし、傍聴人の定員は50人とする。

    (傍聴人の責務)
    第3条 傍聴人は、傍聴席にあるときは、静粛を旨とし、議場の秩序を乱し、又は議事の妨害、示威的行為及び他の傍聴人の迷惑となる行為をしてはならない。
    2 傍聴人は、傍聴席において写真、ビデオ等を撮影し、又は録音するときは、議事を妨害し、又は他人の迷惑とならないようにしなければならない。

    (利便性の確保)
    第4条 議長は、町民の議会傍聴の利便性の確保及び傍聴意欲の高揚に努めなければならない。

    (議長の指示)
    第5条 傍聴人は、すべて議長の指示に従わなければならない。

    (違反に対する措置)
    第6条 傍聴人がこの規則に違反するときは、議長は、これを制止し、その命令に従わないときは、これを退場させることができる。

    附 則
    この規則は、公布の日から施行する。

    この西川町議会の傍聴規則の改正を知り、2013年4月3日のブログに「制限を撤廃し、簡素化された西川町議会傍聴規則」と題して書いています。よかったらこちらも読んでみて下さい。

    今、改めて、議会の傍聴規則を見なおすよう、申し入れを行いたいと思っています。

    匿名の手紙

    2017.11.29 Wednesday

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      一昨日、1通の匿名の封書が自宅に送付されてきました。

      A4一枚に、びっしり書き込まれていた内容から、最近選挙に行った学生さんからでした。

      「ネットで、矢澤さんのプロ―フィルや市議会の質問の内容が見られるので、とても便利だ」とあり、「議会が定期的に開催されることを知り、自分の街が最近どんな政治が行われているのか興味をもったため、筆をとった」とありました。

      主な内容は、駅の周辺ばかりきれいになって、このあたりは取り残されている。もっと、矢澤さんから地元が良くなるような質問をして、市長に「古新田が綺麗な街になるように言って欲しい」し、市役所の人に頑張って欲しいというものでした。

      正直言って、こういう手紙をいただいたことはとてもうれしいし、ありがたいと思いました。

      将来の八潮を担う若い方、(おそらく初めて選挙権を行使した18歳か19歳の方?)が、自分の住む街に関心を持ち疑問を持たれて手紙を下さったのだと思うから。

      実は、この手紙をいただく前から、12月議会では、(今は明らかにできませんが、12月4日の一般質問締め切り後に、このブログにもアップする予定)地元のことを質問しようと思っていました。一昨日も、その質問のために、事前調査をしてきました。

      本当は、お会いして色々とお話を伺いたいところですが、匿名なので連絡ができないことが、とても残念です。もし、このブログを読んで下さっているなら、メールでもいただければと思います。

      今までも多くの方から、ご意見やご要望をいただいていますが、質問をする場合には、詳細な事前調査が必要なのです。
      直接、連絡が取れれば、より具体的な内容に沿った質問ができるので、連絡先を教えていただければ…と思います。

      名前を明かしたとしても、今までもこれからも個人情報として秘密の保持には努めています。

      なので、安心して連絡をいただければと思います。

      若い方からの貴重なご意見を市政に反映するためにも、宜しくお願いいたします。

      熊本市議会議長、議会運営委員会委員長、議会事務局宛に要望書を送ります

      2017.11.28 Tuesday

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        私も世話人の一人である「全国フェミニスト議員連盟」は、本日付で、熊本市議会議長、議会運営委員会委員長、議会事務局あてに、以下(緑色の部分)のような要望書を送付します。

        11月22日、熊本市議会で、乳児を連れて着席した緒方夕佳議員に対して、他の議員等から退席を求められたと報じられています。乳児を傍聴人と見なし、澤田昌作議長が退場を促したため、別室での協議を経て、緒方議員は乳児を友人に預けて着席したが、最終的に議会開会は定刻より40分遅れたとされています。

        続報では「この議会開会の遅れに対して、緒方議員に対して、熊本市議会は何らかの処分を検討しているそうで、29日の議会運営委員会で、その処分が検討される」と聞いています。

        少子化は「国難」とまで言われている中、この問題は単なる個人の問題ではありません。身近な地方議会は、生活に直結した問題を議論する場です。子育て中の母親等、多様な人材が、議会に入ることは、結果として、多様な人の意見が反映される議会となります。

        この問題を契機に、子育て中の母親が議会と子育てを両立できる仕組みが促進されることを希望して、要望書を送付することになりました。


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                                 2017年11月28日

        熊本市議会議長    澤田 昌作様
        熊本市議会運営委員長 くつき 信哉様
        熊本市議会事務局長  田上 美智子様


                        議会活動と子育てを両立できるよう要望します

                                           全国フェミニスト議員連盟

        私たち全国フェミニスト議員連盟は、女性の政治参画の推進のために1992年から活動を続けている市民と議員による団体です。

        11月22日、熊本市議会で、乳児を連れて着席した緒方夕佳議員に対して、他の議員等から退席を求められたと報じられました。乳児を傍聴人と見なし、澤田昌作議長が退場を促したため、別室での協議を経て、緒方議員は乳児を友人に預けて着席。最終的に議会開会は定刻より40分遅れたとされています。

        私たちは、子育てが熊本市ばかりか日本全体のきわめて重要な社会問題であるにもかかわらず、個人的問題にされてきたことに疑問を抱いて、行動を起こした緒方議員を応援します。

        緒方議員は、妊娠中から、乳児を預けられるような対策などサポート体制の提案を議会事務局にしていたにもかかわらず、「個人的な問題」とされ前向きの回答は得られなかったそうです。
        つまり、22日の問題は、緒方議員のまっとうな要求への対応を怠ってきた議会側の無作為ゆえに、起こるべくして起こったことだと言えます。

        列国議会同盟(IPU)による「ジェンダーに配慮した議会のための行動計画」は、仕事と家庭の両立支援のためのインフラ及び議会文化の整備を求めています。実際、議場への子どもの同伴、議員の育児休暇、代理議員制度など、子育てと議員活動の両立を支える仕組みを持っている国も少なくありません。

        日本はジェンダーギャップ指数が過去最低の114位と、政治分野における女性の少なさの解消が緊急の課題です。そのためには、議員活動と妊娠・出産・育児の両立できる仕組みを早急に整えなければなりません。
        遅ればせながら、2015年、全国市議会議長会は標準市議会会議規則の一部を改正して、出産の際、前もって日数を定めて欠席届を提出できるとしました。

        熊本市議会においても、子連れによる議員視察が実施されたと聞きます。また沖縄県北谷町議会では、議員控室の保育スペース活用が全会一致で了承され、議員の子ども(乳児)の保育をファミリーサポートの職員が担っているとの報道がされています。

        このように子育て中の議員が、必要なら、議会への子ども同伴を含め、子どもを一時預かってもらえるサポート体制を整えることは、今や当たり前になってきつつあります。

        今回のことを契機に、貴議会が、議会活動と子育ての両立に向けた環境改善をしてくださることを期待するとともに、結果として重要な問題提起をすることになった緒方議員に対して、いかなる理由であろうとも、処分を行うことのないよう、強く要望いたします。