えみこ日記

特区申請と時数の変更

2006.07.18 Tuesday

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     学習指導要領に定められた授業時間は、下回ることはできないが、児童・生徒に負担がかからない範囲で上乗せすることは特区申請をしなくても可能です。
     このことに関連して、学校週5日制で減った授業時間の確保が主な目的ということで、「『夏休み短縮』広がる 授業時間確保、22市区で 」というタイトルで、全国の政令指定都市、中核市計51市と東京23区のうち、年間の授業日数を増やすために夏休みを純減した自治体は2市6区、1校でも短縮する学校がある自治体は11市3区に上っていると報じています。(共同通信)
     夏休みを減らすことの是非は別として、自治体の教育委員会の判断で通学日数を増やすことも可能であり、時数の上乗せ変更も可能です。

     先日、この時数の変更が可能かどうかについて、議会での答弁と私が調べたことと食い違いがあったため、そのことについて日記に書きました。

     しかし、この件については、基本的なところでの認識の差異があったようなので、もう一度その差異について説明しておきます。

     今回、市教委の時数の変更を行なうというのは、指導要領で定められた総合的な時間を減らし、その浮いた時間を基礎基本の教科に振り向けることが内容で、特別に総合的な時間を減らすので、この場合は特区申請を行なわなければ確かに認められないのです。
     ですから、総合的な時間を減らし、それを他の科目に振り向ける変更についての部長の答弁は正しいのです。
     
     しかし、私は、今回、いくつかの導入目的を掲げ、突然特区申請による小中一貫教育構想が出てきたことに、大変違和感を持っており、例えば導入目的のひとつである基礎基本をしっかり充実させるために、現行の指導要領の枠内でも時数の(上乗せ)変更はできるのではと質問したのです。
     それは小中一貫教育は、様々な教育課題が一挙に解決する『打出の小槌』ではなく、小中一貫はあくまでもひとつの手段でしかないからです。

     品川区は色々な改革を行なってきて、更なる改革を行なうために小中一貫教育が必要との結論に至ったわけです。「様々な過程を経ずにいきなり小中一貫教育導入というのは、いくらなんでも乱暴すぎる」という思いがあり、「現行の範囲でやれることはやっているのか」と問いただす意味もありました。
     ですから現行の範囲でも、市教委の判断で時数の(上乗せ)変更はできるのではと聞いたのです。

     同じ『変更』でも、部長の考える変更と私の言うところの変更では中味が違う、言い換えれば、質問者のいう「変更」と答弁者の「変更」の内容が異なっていた為に生じた誤解でした。
      要するにどちらの言うことも正しかったということです。

     詳細は、以上ですが、先日の日記で、言葉足らないため、皆さまに誤解を招く表現をしてしまったのだとしたら、その点についてはお詫びいたします。
     

    えみこ通信第31号完成

    2006.07.16 Sunday

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       6月議会報告の「えみこ通信第31号」が完成し、明日印刷屋さんに持って行きます。
       先日印刷屋さんから電話があり、今までの紙と見た目は全然分からないけれど、少しだけ値段が安い紙があるので、それを使ってみたらと教えてくれました。報酬が安いのに、ニュースを発行する度に30万円近く出費するのは気の毒と思ってくれたのでしょうか。いずれにしても気にかけてくださるなんて、本当にありがたいことです。早速、「次回からその紙で・・・」とお願いしました。
       ニュースはシルクロードの旅に出かける前に、ほぼ完成していたのですが、5日の臨時教育委員会の結果と品川区の小中一貫校の視察報告も掲載したいと思い、延ばしていました。
       25日(火)に朝日、読売、毎日、東京、産経新聞の朝刊に折込を予定しています。
       感想やご意見をお寄せ下さい。

      小さくともきらりと光る上勝町

      2006.07.15 Saturday

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         13,14日と連続で自治体政策学会の研修に同じ会派の朝田議員と参加しました。
         私たちは昨年は選挙があったため参加できませんでしたが、2年ぶりに参加して驚いたのは、参加人数が倍増したことです。
         理由はいくつか考えられますが、ひとつには、平成の大合併で自治体数が1800程度に激減し、それに伴い議員数も減少し、特例で在籍している議員たちも来年の統一地方選を控え、安穏としていられないといった状況があること。
         二つめは、地方分権となり、議員の役割も行政のチェックのみならず,立法府としての役割も果たせるようになり、その為にはやはり勉強をしなければならないと考える議員が増えたことだと思います。

         2日目の最終講義は、徳島県上勝町の第3セクター株式会社「彩(いろどり)」の社長の横石知二氏の話でした。
         上勝町は人口2,119人、高齢者比率は46.67%で、四国で町とつくなかでは最も人口の少ない町です。しかし、高齢化率では県下1位ですが、一人当たりの医療費は県下32位と高齢者がとても元気で、何と寝たきりの方は2名しかいないそうです。
         その秘密は、料亭の料理に添えられて、料理を引き立たせる「妻物」を全国に出荷し、今では、年間2億5千万円も稼ぐまでに成長している、おばあちゃん達の葉っぱビジネスです。人間いくつになっても働ける場があり、役に立てるという意識が元気にさせるのだと思います。

         上勝町はごみの分別34種類と徹底した分別を行い、笠松町長は2020年までにごみをゼロにする宣言「ゼロウエスト」を行なっています。ごみのない、綺麗な町と山の奥深い自然に恵まれた条件を最大限に生かした個性溢れる取り組みも、高石さんの話では、最初は「狸や狐じゃあるまいし、葉っぱでお金儲けができるなんて、ばかにせんといて」と町民から全く相手にされなかったそうです。
         しかし、自腹で2年間各地の料亭に客として訪れ、研究した結果、「これはいける!」と確信した仕掛け人の高石さん(町の職員)は、もんぺ姿やジャージ姿のおばあちゃん達を「吉兆」や「美濃吉」などの有名料亭に実際に客として連れて行って、その「妻物」の価値を認識させたそうです。(ここまでやる職員もなかなかいないと思うが・・・)

         今や上勝町では80,90歳のおばあちゃんが高齢者用に改造されたコンピュータや携帯電話を使う姿は当たり前となっており、近々町内全域に光ファイバーが導入されるそうです。

         最近では上勝町の自然に共感して、県外から移住する人も増えており、そういう人たちの雇用の場を確保するための第3セクターの会社も作られているそうです。ちなみに第3セクターの会社が5社ある中で、1社を除いて全部黒字というのも驚きでした。
         小さな自治体でも、首長や職員、住民の知恵で豊かに暮すことができるひとつの例ではないでしょうか。