えみこ日記

二元代表制って?

2020.01.25 Saturday

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    明日は吉川市議選の投開票日。
    一週間の選挙戦を終えて、各陣営は投票率を気にしながらその結果を待つことになります。

    過去3回の市議選の投票率は2008年47.61%
                 2012年42.83%         
                2016年42.6%
    残念なことに、半分以上の市民が投票に行っていないのです。

    他市の選挙ですが、私も応援している候補がいるので投票率については関心を持って見守っています。さらに、期日前投票所を今回から1か所増やして3か所にした結果、投票率が向上したのかという点についても関心があります。

    ところで、地方制度においては、二元代表制が採用され、地方自治体の首長と議員は、住民がそれぞれ別の選挙で選ぶ制度となっています。このことは憲法93条に規定されています。一方、国においては国会議員が首相を選ぶ「議院内閣制」で、この点が地方と大きく異なります。

    二元代表制においては、首長と議会は、それぞれ住民を代表しており、独立・対等の関係にあって、相互に抑制し緊張関係を保ちながら自治体運営を進めることが求められています。

    しかし、たいていの議会は、実態として、議会の中に(制度上あり得ないので、与党という言葉は不適切ですが)与党的な勢力を形成しているのが大方です。この与党的な勢力が大きければ大きいほど、首長は自分の提案した議案を通しやすくなるため、大きな与党勢力を作りたいというのは、たいていの首長の垂涎の願いではないでしょうか。

    ただ、首長寄りの大きな与党勢力ができると、本来、最も重要な議会の権限である議決権の行使は、現実には長の提案を追認するだけとなり、結果、多様な市民の声を反映できるかどうかかなり疑問です。

    話は変わりますが、議会改革調査の機能強化項目の一つに、予算を否決・修正したかとか、決算を不認定したかなどを問う項目があります。議会改革度の高いいくつかの議会を除き、たいていの議会はそういうことがありません。いわゆる与党勢力が多いため、修正案を出しても否決されることが多く、結果、少数意見はなかなか反映されないのです。

    しかし、吉川市議会は、それが出来た稀有な議会です。ある意味、議会の役割をきちんと果たしてきた議会なのです。それも、ただやみくもに反対したわけでなく、それが市民の声を反映していないと判断した結果でした。

    首長と議会の議員はそれぞれ直接選挙されることから、地方公共団体の行政運営について長と議会が異なる立場をとることは想定されています。なので、首長と議会の対立により地方公共団体の行政運営に支障が生ずることがないよう、いくつかの制度が用意されています。

    ゝ腸颪良埒任議決と長による議会の解散
    議会が議決すべき事件を議決しないとき等における長の専決処分
    条例又は予算に関する議決等に対する長の再議

    ところで、今回の市議選の期間中、市長は自分の与党勢力となり得る候補者たちの応援をし、その様子をご自分のfacebookに何枚も写真付きの記事を掲載していました。ご自分の息のかかった候補者を当選させたいということは分かりますが、明らかにやりすぎです。二元代表制の意味を理解しているのか・・・ご自身も県議2期の経験があるにもかかわらず・・・、かなり疑問符が付く行動です。

    一方、市長の強力な応援を受けた候補者が当選したら、市長の提案したことに対して、仮におかしいと感じても次の選挙を考えたら、当然のことですが反対し難くなるでしょう。これでは議会のチェック機能の低下です。

    また、この市長は、facebookでは、ご自身、「与党も野党もない」と書きながら、いくつかの会派の議員の実名を挙げて批判し、更にはチラシにまで同様なことを掲載し、自ら駅頭でばら撒いていたことを聞きました。こんな風な行動をする首長を他には知りませんし、ご自身が自己矛盾に陥っていることにも気が付いていないようです。私同様、おかしいと感じ始めている市民がいることは救いですが、明らかにやりすぎです。

    市長の周りにどんな支援者がいるのか分かりませんが、自分の気に入った、あるいはいうがままに動く人に取り囲まれていると、ご自分は王様になった気がして、何でもできると錯覚してしまいがちですが、これでは真の民主主義は機能しないのではないかと危惧しています。

    一般の社会同様、議会に様々な方がいることで、より多くの市民の願いを叶えることが出来ます。若い人も必要ですが、社会経験豊富な方、そして女性も必要です。多様な社会には多様な議会が必要なのです。

    市長がこんなやり方で一部の候補者だけを応援すれば、おのずと市民の間に分断が生じ、結果として市政運営がスムーズにいかなくなるのではないでしょうか。

    吉川市民がどんな選択をするのか、注目しています。