えみこ日記

八潮市議会の高い議案提出要件は変えるべきです

2019.08.18 Sunday

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    平成11年の改正(地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律に伴う改正)で、議員が議案を提出する場合に要する賛成者の人数要件が緩和された。要は今まで、議員定数の8分の1以上の賛成議員が必要だったものが、定数の12分の1以上の賛成で出せるようになった。(法第112条第2項)また、同様に議員が修正案を提出する場合に要する賛成者の人数要件も議員定数の8分の1以上の賛成→議員定数の12分の1以上の賛成に改正された。(法第115条の2)

    八潮市議会は定数21なので、12分の1=1.75だから、2名いれば提案できるはずである。

    八潮市議会会議規則では、議案の提出として次のように規定しています。
    第14条 議員が議案を提出しようとするときは、その案を備え、理由を付け、法第112条第2項の規定によるものについては所定の賛成者とともに連署し、その他のもの(意見書・決議など)については2人以上の賛成者とともに連署して、議長に提出しなければならない。

    八潮市議会では、議員提出議案には、「団体意思決定議案」と「その他のもの(機関意思決定議案 意見書・決議等)」があり、前者については提出者+賛同者1名で出せるのに、赤字の後者については提案者+賛同者2名が必要との解釈をとっている為、後者の議案を出す場合はハードルが高く設定されています。

    しかし、これでは自治法の改正目的(議案を出しやすくするために12分の1に改正)という趣旨に反しないか。

    先日の議会運営委員会で、会議規則の一部改正案を審議する中で、私はこれを改正すべきだと発言した。同様に、共産党からも2名のうちに提出者も含める案を提案した。提案者を含めれば提出者+賛成者1名で提案できる。

    ところが、これに対して公明党からは「今まで通り」という意見が出た。普通なら、議運の委員長は、この件について他の委員の意見を求め、結論を出してから会議を進めるべきである。もっとも求めたところで、意見は出ないかもしれないが・・・

    「他に意見はありませんか」と諮ったかと思うと、いきなり決を採り、会議そのものを収束してしまった。ちなみに反対したのは私と共産党委員だけでした。

    私が問題提起したのだから、「他に意見はありませんか」というのは、私が提起したことに対しての意見と考えるのが普通である。事実、公明党の別の委員は、終わってから、「改正案全体の決はとらなくていいの」と質問していたから、この委員も私と同じ考えだったのだろう。

    私は会議の進め方がおかしいと抗議した。しかし、委員長は、マニュアル通りにきちんとやったと答えた。マニュアルとは、事務局が作成した議事の進行表で流れを書いたものです。マニュアルはあくまでもマニュアルだから、質疑が出た場合の対応は書いていない。対応できない場合には通常「事務局」に振って、事務局が応えるのが通常なので、言ってみれば、委員長は誰でも務められるのです。

    私は納得できない為、県内40市の議会会議規則を調査し、更に複数のMLに意見書や決議の提出要件と定数を教えてくれるように流した。

    さいたま市の議員からは、さいたま市の条例の紹介があり、さいたま市議会では、「団体意思決定議案」と「その他のもの(機関意思決定議案 意見書・決議等)」の区別はなく、提案者+賛成者=12分の1の議員で出せるとの報告があった。ちなみにさいたま市議会は定数60だから合計5人以上であれば議案を提出できます。と回答があった。

    大阪箕面市や東京小金井市、千葉県白井市からは、やはり団体意思、機関意思の区別はなく、議員提出議案はすべて12分の1で提案できるとの報告があった。

    県内では、
    定数30の熊谷市議会は、団体意思と機関意思を区別しているが、規則には次のようにある。
    第14条 議員が議案を提出しようとするときは、その案を備え、理由を付け、法第112条第2項の規定によるものについては所定の賛成者とともに連署し、その他のものについては2人以上の賛成者とともに連署して、議長に提出しなければならない。
    定数30の12分の1は、2.5、なので3人で提出できる。なので、その為その他のものについては2人以上の賛同者となっている。つまり提出者+賛同者2名=3名

    定数42の川口市議会会議規則では、
    第14条 議員が議案を提出しようとするときは、その案をそなえ、理由を付け、法第112条第2項の規定によるものについては所定の賛成者とともに連署し、その他のものについては2人以上の賛成者とともに連署して、議長に提出しなければならない。
    42の12分の1は、3.5なのに、2人以上の賛同者でOKとなっています。八潮の2倍の定数なのに、八潮と同じ人数です。

    定数19の飯能市議会
    第13条 議員が議案を提出しようとするときは、その案をそなえ、理由を付け、法第112条第2項の規定によるものについては、所定の賛成者とともに連署し、その他のものについては1人以上の賛成者とともに連署して、議長に提出しなければならない。
    ここも12分の1でOkです。

    定数21の本庄市の議会
    第13条 議員が条例案、決議案、意見書案その他の議案を提出しようとするときは、文書により、理由を付けて、議員の定数の12分の1以上の者が連署して、議長に提出しなければならない。
    2 委員会が議案を提出しようとするときは、文書により、理由を付けて、委員長が議長に提出しなければならない。

    定数21の東松山市の議会も実質12分の1でOK
    第13条 議員が議案を提出しようとするときは、その案をそなえ、理由を付け、法第112条第2項の規定によるものについては所定の賛成者とともに連署し、その他のものについては1人以上の賛成者とともに連署して、議長に提出しなければならない。

    定数24の深谷市議会
    (議案の提出)
    第14条 議員が議案を提出しようとするときは、その案をそなえ、理由を付け、法第112条第2項の規定によるものについては所定の賛成者とともに連署し、その他のものについては提出者を含めて2人以上の賛成者とともに連署して、議長に提出しなければならない。

    この深谷市議会の会議規則は、提出者も含めとあり非常に分かりやすい。八潮市議会も参考にすべきです。

    いずれにしても八潮市議会の会議規則は、ハードルが高すぎる。

    白井市の議員からは、委員会から出す場合、全員賛成で採択された場合は、常任委員長が委員の連名の発議をしますが、多数による採択の場合は、賛成した委員+賛同する議員で発議し最終日の本会議で多数決です。
    誰が(どの政党所属の議員が)提出したかで、最初から反対を決め込むのはいずこも同じかと思いますが、発議自体はハードルは高くないとのこと。

    あきる野市の議員からは、
    (議案の提出)
    第14条 議員が議案を提出しようとするときは、その案を備え、理由を付け、法第112条(議員の議案提出権)第2項の規定によるものについては所定の賛成者とともに連署し、その他のものについては2人以上の賛成者とともに連署して、議長に提出しなければならない。
    となってるが、あきる野市議会では2名で提案できるから、「定数の十二分の一以上の者の賛成」の「賛成」には、提案者も含まれます。

     ただ、会議規則の条文を改めて読むと、日本語として表現に問題があるように感じます。
    「所定の賛成者とともに連署し」とあるので、紛らわしいとも書いてありました。

     実は、私も八潮市の会議規則の2名には提出者も含むと解釈していたのですが、数年前に共産党から異論が出て含まないとなり、意見書を出せないことがあったのです。

    それにしても、本来、議員から質問が出たのだから、こういった調査は議会事務局の議事調査課の仕事のはず。マニュアル作りをする時間があったら、こういうことに時間を使って欲しい。

    明日になったら、八潮市同様の規定の議会へ問い合わせをして、12分の1との関係を聞いてみようと思っています。