えみこ日記

ベートーベンの第九を聴きに行こう・・・

2016.12.13 Tuesday

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     昨夜、Kさんのお通夜に参列しました。通夜が始まる前に、ゆっくりとKさんとお別れをしたかったので、通夜の開始1時間前に到着しました。

     一昨日から、左手の手首が痛くて(思い当たる原因がない)、車のブレーキの上げ下ろしをするたびに激痛が走るため、電車で行きました。通夜の会場をネットで調べると、北春日部の駅から徒歩8分とあったので、駅から歩きました。

     確か、Kさんのお連れ合いの時も同じ葬儀場だったような気がします。あの時は、まだ陽が高い季節でしたが、昨日は、真っ暗な中だったので、速足で歩きました。

     お花が大好きだったKさんの希望だったのか、それともお嬢さんたちの希望なのか、とても華やかで気品ある祭壇でした。その真ん中に(多分、今年の選挙の時のポスター用写真?)マイクを握っているKさんの遺影が飾られていました。

     その遺影をじっと見つめていると、今までのことが思いだされて、涙があふれて止まらなくなりました。「お疲れさま」と心の中でつぶやき、祭壇から離れようとすると、葬儀場の方が「お線香をあげてもいいですよ」と勧めて下さったので、お線香に火を付けて香炉の中に並べ、手を合わせました。

     ふと見ると「故人の希望で拝顔は控えさせていただきます」と書かれた札が目に入ってきた。「最後の入院は約1ヵ月半で、病院で亡くなられた」と伺っていたので、Kさんの気持ちが痛いほどよくわかり、それを尊重したいと思い、告別式は遠慮することにしました。

     Kさんは生前、[人は死んだ時、たくさんの弔問客やたくさんの供物に囲まれるという幸せを受けるという場合もありましょう。だけど、『あー、惜しい人を亡くした』と心から惜しんでもらえるのが一番幸せと(私は)思う。」と、ブログに書いていました。

     Kさんの活動の広さを物語るかのように、大勢の弔問客が参列していました。以前、私が所属していた「地方政治改革ネット」のメンバーはもちろん、ネットを辞めた越谷の議員たちも参列しており、お清めの席で久しぶりに歓談しました。一緒に行った視察の数々、勉強会などを思いだしながら、Kさんの早すぎる死を惜しみました。

     帰りに、お嬢さんに、Kさんの大好物だった「ラミーチョコレート」を棺の中に入れて欲しいとお渡しして帰りました。今年のKさんの選挙の時にも、このチョコレートを差し入れしました。食欲がないというので、小片でもカロリーがあるし、何よりも大好物と聞いていたので・・・

     ちなみにKさんはチョコレートについて次のように書いています。



    チョコレート

     秋になると、アンニュイな時間にぴったりの、例のチョコが出てくる。「ラミーチョコレート」「バッカスチョコレート」です。このメーカーから宣伝料をもらっているわけではありませんが、10月になってお店に並ぶと、つい手を伸ばしてしまいます。
     とくに、ラム酒漬けのレーズンの割合がバツグンの「ラミー」がわたしは好きです。確実に40年は経っていますよ、発売されてから。1年に(1つのメーカーで)100数十種類も新企画のお菓子があるという中で、秋冬ものの超ロングセラーになっているのは、秋色を楽しんでいる頃に絶妙なタイミングで出てくるからでない?

     そして、忘れられないのは、2010年12月、一緒に行ったレニングラード国立歌劇場管弦楽団の「第九」コンサートの思い出。
     たまたま娘たちと3人で一緒に行くつもりでチケットをとったのですが、急に1人行けなくなって、Kさんに声をかけました。12月29日の年末ぎりぎりだったけれど、電話をするとすぐに「行きたい!」と反応があり、一緒に行きました。
     Kさんは、とても感動したようで、コンサートの翌日のブログで下記のように書いています。


    レニングラード国立歌劇場管弦楽団の「第九」 [歳時記]

    12月30日(木)

    100人の合唱団の声に圧倒される[るんるん][るんるん]

     昨日12月29日、渋谷bunnkamura「オーチャードホール」で、本格的な「第九」コンサートを味わえました。100人の混声合唱団をリードし、ホールに響いた(ロシアの人かしら)男性2人、女性2人のテノール、ソプラノに圧倒されました。3階席までびっしりと埋まった観客の一人一人が、心を揺さぶられる大合唱に魅了され、楽しんでいました。

     友人に誘われたのですが、世界的に有名な楽団の、それもフルオーケストラ(100人近く)+100人の混声合唱団による「第九」ははじめての経験。手作りの弦楽コンサート、バイオリンのソロリサイタルとは違う、文字通り「喜びの詩」でした。

    1時間40分のコンサートのフィナーレには、場内のあちらこちらから「ブラボー!」「ブラボー!」の賛辞が発せられていました。いい時間を持たせてくれた友人に感謝です。


     Kさんの遺影を見ているうちに、そのコンサートの時の情景が浮かんできて、議会が終わったら、第九を聴きに行こうと決めました。帰ってから「ぴあ」でチケットを探し、運よくサントリー大ホールでの日フィルの第九コンサートのチケットを予約できたので、Kさんの分も楽しんで来ようと思っています。

    今年7月に亡くなった永六輔さんの名言集に、次のような言葉があります。

    人の死は一度だけではありません
    最初の死は、医学的に死亡診断書を書かれたとき
    でも、死者を覚えている人がいる限りその人の心の中で生き続けている
    最後の死は死者を覚えている人が誰もいなくなったとき
    そう僕は思っています

    ・・・・・でも、人は歳月の中で
    亡くなった人のことを忘れがちです。
    だからときどき誰かと故人の思い出話をしたり、街角で出会ったりしましょう
    それも供養のひとつだという気がします