えみこ日記

桜切る馬鹿・・・

2007.04.01 Sunday

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     今日、大原緑道のところで、県人会のお花見に参加しました。
     暑いくらいの好天に恵まれ、満開の桜の下で、久しぶりに同郷の人たちと会話を交わしながら、ほっとする時間を過ごしました。

     朝早くから場所取りや手作りのお料理の準備等、いつもながら頭が下がる思いです。「かかあ天下に空っ風」という言葉の本来の意味は、上州女は働き者だという意味ですが、本当にそのとおりだと思います。

     今日は県議選の最初の山場の日曜日とあって、八潮市で立候補した候補者のうち、男性候補者は地元議員と一緒に、女性候補者はひとりで・・・
    次々やってきて、「お願い」の挨拶や握手をしていきました。

    現職に挑んでいるのは、二世の女性候補ですが、この候補のことを「政治を本気でやるつもりなら、まず市議で何年かやって、県議に出るなら話は分かるが・・・いきなり県議とは?」と批判的な意見を聞くことがあります。

     しかし、これが仮に男性の場合だったらどうでしょうか?おそらくこういった意見は出てこないのではないかと思います。つまり、政治は男の専売特許という偏見と、県議の方が市議よりも何だか上といった考え方が根底にあるように感じられます。確かに報酬の面では市議より遥かに高額で、(領収書添付義務付けなしの)政務調査費50万円/月額、費用弁償も一日あたり1万5千円ぐらいですから・・・遥かに市議より上には違いありませんが・・・

     私は基本的に市議も県議も上位関係はなく同じで、大事なのは普通の生活者の視点を持っていること、「変えたい!」という強い感覚を持っているかどうかだと思っています。永田町の常識が世間の常識とかけ離れているように、長く政治の世界にいると、駆け引きばかりが身について、かえって世間の常識が見えなくなっている場合だってあります。政治家は別に特権階級ではありません。とりわけ普通の感覚が一番必要な世界だと思います。 
     
     現実に、男性の中には(最近は女性もいますが)市議の経験などなくとも県議や国会議員に立候補する人も大勢います。だから、私は上記のような批判を聞くと、「女の癖に・・・、女だてらに・・・」と言っているようで、同調できません。

     今の政治の世界は、圧倒的に男性優先の世界。世の中の半分は女性です。女性議員の比率がわずか1割にも満たない状況で、女性の意見が反映される政治が行なわれるとは思えません。いろいろな人の要求や考え方を政治に反映させるためには、議員もいろいろな立場で発言できる人が必要です。
     少子高齢時代、一般的に、女性のほうが長生きするわけですから、私たちの老後を考えたら、私たち女性の代弁者となる女性をすべての議会にもっと送らなければならないことは明らかです。
     
     こういった考えから、私はずっと女性議員を増やす活動を続けているわけです。女性に対する偏見を捨て、まずは女性に政治をやらせてみる。その上で判断してほしい。いろいろなモデルがあって、初めて女性に政治が向いているかどうかが判断できるのではないかと思いますが・・・どうでしょうか。

     ところで、大原緑道の桜は、どの木も無残にも枝が大幅に切られ、桜独特の風情が台無しです。昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言われているのに・・・しかもここは公道、枝が伸びても誰にも迷惑がかかるわけでもないのに・・・と、市民のささやかな楽しみを奪い、風流を解さない役所のやり方に不満が続出していました。

     昨日は子どもたちと金町まで買物に行くついでに、車で水元公園の中を走りましたが、道路の両脇に植えられた桜が、枝の先まで一杯に花をつけ、その重さに枝がたわんで、それは見事な光景でした。あまりに見事だったので、帰りも同じ道をゆっくり車を走らせ、車中からのお花見を楽しみながら帰って来ました。

     桜に対するちょっとした配慮や扱いにも、行政の差が現れていることを知らされました。